ノーベル文学賞受賞者のカズオ・イシグロの最新作を読みました。

Klara and The Sun




ドライな文章の中に通常とは違う語彙の使い方がされていて
読者はストーリーを読み進める中でだんだんとその真意を理解していくという
Never Let Me Goとの共通点も見えたストーリーですが
背景はまた全然違っていて今回はAIのお話。

AIを子供の「ともだち」として購入する世界で生きている”AF(Artificial Friend)”のKlaraと
人間の少女で病弱なJosieの交流。
物語はAIのクララの目線で語られ
クララは見るもの全てをそのままに受け止め学習していく。

読んでいくうちに、あるいは読み終わったずっと後で段々と言葉の意味がわかり背筋が寒くなることもあり
カズオワールドの深さに引き込まれていきます。

それでもクララの優しさとピュアリティが
とても寒い冬の朝に見つけたひだまりのような希望と温かみがある気がしました。



ワインは冷たい空気の中でも温かく光るような
ビーチワースのフィアノを選びましたよ。
ジャスパーズ・ヒルのセカンドラベル?Lo Stesso Lo Stesso。
Klara and The Sun

クララとお日さま
カズオ イシグロ
早川書房
2021-03-02





今日も読んでくださって、ありがとうございます。

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ランナーズハイ・イン・シドニー

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