Now Where's My Wine?

シドニー在住、現地法人でワインに従事するフロスト結子です。オーストラリアから楽しいワイン情報を発信します。

タグ:シャルドネ

ノーベル文学賞受賞者のカズオ・イシグロの作品を初めて読みました。
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読んでいる間も、読んだ後も、
とにかく衝撃、の一言。
こんな世界観があるなんて、という衝撃のあと、胸がひんやりとし
読了後しばらく引きずりました。

臓器提供を目的としてクローンで作られた子供たちが
その事実を当たり前の世界として育つ。
ハリシャムという寄宿学校的なところで育つ彼らは
大人になると「臓器提供者」となり
命が尽きるまで臓器提供を繰り返す。

というとんでもなく非情な設定で生きる若者たちのお話なのですが
自分たちの運命を最初はただ当たり前のものとして受け入れ
途中いろんな葛藤で苦しみながら
その過酷な運命に向かって生きて(死んで?)いく。

臓器提供者として生まれた主人公キャシーの目線で一人称で書かれているので
彼らの状況や寄宿学校の意味や目的の説明は一切なく
しかも彼らは独特の言葉を使っていて
読者はこう言った言葉や状況が本当は何を意味するのか
読みながらだんだんと状況を理解していきます。
なので尚更背筋が冷たくなるという相乗効果。

本当にすごい世界観にはすごく感動したけれど
本当に悲しすぎる物語で
読み返す勇気はしばらくありません。
でも他のイシグロ作品も、ぜひ読んでみたい。

ワインはじっくりじわじわ飲めるものを選びました。
写真に写っているのマーガレット・リヴァーのBrookland Valley Estate Chardonnay。
じっくりゆったり飲めるコクのあるシャルドネです。

Never Let Me Go
Ishiguro, Kazuo
Faber & Faber
2011-12T


映画にもなりました。


日本でもドラマ化や舞台化してますね。
わたしを離さないで DVD-BOX
麻生祐未
TCエンタテインメント
2016-08-26

先日お亡くなりになった三浦春馬さんも名演技を見せています。


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ゴールドコースト滞在中に飲んだデヴィルズ・レイヤ―のシャルドネ。
今これ、日本に入ってるのでしょうか?
相変わらずシャルドネがひいき目のこの頃です。
クラシックなマーガレット・リヴァ―のシャルドネ。

いつものごとくグラスは自分で持っていきました。
デヴィルズ・レイヤーのトップランクのシャルドネ。
普段は40-50ドルぐらいで売られているシャルドネですが
何故かゴールドコーストのヴィンテージセラーズで34ドルぐらいで売られてました。
大手チェーンだからかな。

デヴィルズ・レイヤーの有名なお話はご存知ですか?

マーガレット・リヴァ―の洞窟で
タスマニアン・タイガーの化石が見つかったのです。
タスマニアにしか生息していなかったはずのタスマニアタイガーが、遙か遠い西オーストラリアにどうやって渡ったのか?
しかも、5本目の足の化石と一緒に見つかったのですって。
色々謎めいてますね。
そのお話から、「悪魔の巣」という意味の、デヴィルズ・レイヤーという名前が付いたそうです。

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最近減少していたオーストラリアのシャルドネの輸出量が増えているそうです。
オーストラリアのシャルドネは80年代90年代に人気が高騰し
その後飽和状態になってABC Anything But Chardonnayなんて言葉が生まれて敬遠されたりもして
ソーヴィニョン・ブランやピノ・グリに圧されて
一時期ちょっとダサい、時代遅れみたいなイメージがついてた時もあったようなのですが
最近冷涼な気候の産地の、線の細いエレガントなシャルドネが増えてから
シャルドネの人気がまた復活してきたようです。

冷涼気候のシャルドネ、といえば
ヤラ・ヴァレー
モーニングトン・ペニンシュラ
ビーチワース
タスマニア
あとはバロッサの高地イーデン・ヴァレー。

マウントアダムのシャルドネ、
もしかしてオーストラリアに来て自分で買ったのは初めてかもしれないけど
そういえば、日本でまだ大学生の時、まだ留学もする前

日本で買えるオーストラリアワインはとても限られていて
その時日本で買えた、数少ないオーストラリアワインのひとつがこれでした。
当時はスマホもタブレットもなかったから
小さなメモ帳にこちょこちょ品種の名前や特徴を書いては覚えたものです。
その後フランスワインが全てみたいな日本のワイン文化にショックを受けたりもしました。

今思うとこのシャルドネは
今の冷涼気候ブームの先駆者の一人だったんだな。

今思えば19歳のクリスマス
オーストラリアに一人で渡って
その時に飲んだ、ほとばしるように爽やかな果実味の白ワイン。
いまとなってはそれが何だったかも覚えていないけど
それが私の原点だったのだなと。
ワインだけじゃなく、色んな意味で。
あのクリスマスがなければ、今私はここにはいなかったかもしれません。
特にドラマチックな出会い、とも思わないけど
この世界に入るに人にはきっと
多かれ少なかれ、ワインとの不思議なご縁があったのでしょうね。



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お客様が来て下さったので?今夜はウニコ・ゼロ、ハーヴェストシリーズのシャルドネです。



スモーキーで、オークしっかりめのシャルドネです。
ハーヴェストは、ウニコゼロの他のシリーズとはまた印象の違うワイン。
もっとアカデミックというか、良い意味で優等生な感じの印象です。



UZ。ちょっとU2みたい??笑


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変な天気が続いているシドニーです。

今とってもホットなワインメーカー、ウニコ・ゼロの新しいシリーズ、ハーヴェストです。


 

今日のはシャルドネ。
経済的困難なブドウ農家からブドウを買いつけて作るワイン。
現代の、ピーター・レーマンみたいだね。 

ウニコ・ゼロは、ブレンダン&ローラ・カーター夫妻の作るワインで
 このハーヴェストシリーズは、ローラが中心になって作っているとか。
通常のウニコ・ゼロはもっと破天荒なイメージのワインですが
このワインに浮かぶ言葉は「安定」。

このハーヴェスト・シリーズは、経済的に困っているブドウ農家を支援する目的で作られたワイン。
ワインそのものも、とても良い意味で「優等生」という言葉が、いい意味で頭に浮かぶワインです。
冒険はしない、しっかりと品質を見据えたシャルドネ。

ワイン造りは農業、地元の農家をリスペクトして守っていく、そんなスピリッツで作られたワインです。
 
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