Now Where's My Wine?

シドニー在住、現地法人でワインに従事するフロスト結子です。オーストラリアから楽しいワイン情報を発信します。

カテゴリ: シドニーライフ

リストラ体験談の続きです。
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最初から読む場合はこちらからどうぞ→⑥ 

前記事のTEDトークを見てから
少しずつですが物の見方が変わりました。


サイモン・シネック曰く、「お金のため💴」と言うのは「なぜ」にはならない。
それは単に「なぜ」を追求した「結果」に過ぎないと言います。

自分のやることにどんな意味があるのか? 何を信じて行動するのか? なぜ皆さんの属する組織は存在しているのか? 皆さんが毎朝起きて仕事をする理由は何なのか? どうしてそれが大切なのか?

私に今回助言をしてくれた友人の仕事は「何か」と言われれば
リクルーターでありキャリアコンサルタントです。
でも彼女は「お仕事は何をしているのですか」と聞かれると
「職業名」を言うのではなく、いつも

「私、人が自分のやりがいのある仕事を見つけたりキャリアアップするのを手伝って、幸せにするのが好きなんです」
 
と答えるそうです。

彼女の仕事はもっと総合的なもので、職業の名前ひとつでは表せないと言うこと。
でもその根底には強い信念があるから、職業名が何、とかは多分あまり関係のないことなのでしょう。
だから肩書きはこの際なんでもいい。
自分が「なぜ」それをするか、の方が、大事だから。

あなたはどうしてワインの仕事がしたいの

彼女がまっすぐに私の目を見て問いかけました。
何故って、そりゃあもちろんワインが好きだから。
なぜそんなにワインが好きなの

ここからは、自然とスルスルと答えが出てきました。
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自分の信念を貫くことができるのなら、肩書きも役職もなんでもいいことに気づけたのです。
自分にとって、何故ワインがそんなに大事なのか、これからどうしたいのか
そして何が一番大事なのか、ようやく分かった気がします。
これからどうやって、自分に、ワインに向き合いたいのか。

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この日から、私は肩書きで仕事を探すのをやめました。
5年後、10年後、あなたはどこにいたいの。何をしていたいの。
ずっとモヤモヤしていたけれど、霧が晴れた気がしました。



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リストラ体験談の続きです。
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キャリアコーチの友人に教えてもらったことはたくさんあって
有償で教えていただいたことを全部ここに書くことはもちろんしませんが

まず一番最初のセッションで「これを観て」と言われた動画をご紹介しましょう。
友人自身の人生を変えたと言う17分の動画。
忙しいとはいっても17分ぐらい時間割けるでしょ?なんて言いながら。

それはとあるTEDトーク(世界的に有名なモチベーショナル・スピーカーの集まるイベント)の一つで
サイモン・シネックの、まずは【なぜ】から始めよう」と言うものでした。


世の中で働くほとんどの人は、当然のことながら自分が「【WHAT 何】をしているのか」「【何】を売っているのか」を知っています。それは売っている商品だったり、営業、とか広報、って言う職業だったり。そりゃそうですね。

そして、世の中のごく一部の人が、「それを【HOW どうやって】やるのか」を知っている。
同じやるにしても、それが上手いかどうかってことですよね。

仕事を探すときは、誰しもこの【WHAT】と【HOW】で決めることが多いかと思います。

では。

「あなたは【Why なぜ】それをするのか」と問われたら?
その答えを知っている人は、意外と少ない。
そしてこのWHYを知っている人こそが、成功するリーダー、と言う話です。

お金とかそう言う直接的なことはとりあえず置いておいて
なぜ、あなたはその仕事を、あるいは分野で働きたいのか?
得意だから?🤔前やったことがあるから採用に有利だから?
それともいっそ単なる消去法?🙈🙈

私のWHATはワイン。

でも、そして私実はHOW、がちょっと曖昧だったんです。

私何がやりたいんだろう。と言うかむしろ、何ができるんだろう。
ワインの知識は、ありますよ。だけどそれだけじゃ仕事はできないから。
私は仕事をする、いや生きる上で一番大事なことを、少し見失っていたようです。
できることとやりたいことの違いは?それは何故?

自分との対話はまだまだ続きます。
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リストラ体験談の続きです。
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ヨーロッパから帰ってきたのが4月末。
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同時に勤務期間が残り1ヶ月となった時点で、 ぼちぼち求人に目を向け始めました。
でもこの時点ではまだそんなに焦らず。

そして同時に信頼できるキャリア・コーチを雇いました。
このとき、会社がオファーしてくれたサービスではなく、
プロとしてキャリア・コーチをしている昔からの友人に、もちろんお金をお支払いしてお願いしました。
まけてくれたけど。

その理由は自分でお金を払ってでも、見栄を張らずに腹を割って話せる人の方が良いと思ったからです。
こういったサービスは安くはありませんが
前からこのサービスに興味があったのと、まとまったお金が入るということもあり、この機会にと思いました。

私が彼女にお願いした理由は、
主に改めてオーストラリアで就職活動する上で
  • 「これは良いけどこれはNG」みたいな線引き
  • 履歴書とLinkedInの書き換え
  • ネットワーク作り
  • 面接での質疑応答の良い例悪い例
  • 給料の交渉
長く働いているとはいえ、日本人の私には
今まで曖昧だった、これらに対する色々な「正解」が知りたかったのです。
結果的に、お願いしてそれこそ大正解!
日本人の感覚ではびっくりするようなことも色々ありましたが
「オーストラリアではこれがごく真っ当なやり方」という仕事の探し方や自分のプレゼンの仕方がわかり、余裕を持って面接に取り組めるようになりました。

何よりそういったテクニックだけでなく
彼女のおかげでまた自信を取り戻すことができたし
自分自身のキャリアに前向きに取り組むことができたと思います。

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彼女いわくリダンダンシーを受けると、人は自分の悪い方や不利なことばかりが目について
自信や方向性を見失ってしまう人も多いそうです。


・・・って、いやまさかね!自分がそうなるとは思わなかったですけどね。

自分は何をしたいんだろう、の問い。
ずっと悩んでいました。

でもこの問いは、「何をしたい」ではなく、「なぜ」を追求することでなんとなく見えてきました。

続く。



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私のリストラ体験シリーズ続きます
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翌日には会社に後3ヶ月残る方を選びます、と伝えました。

これから面接の機会などがあればいつでも行ってもいいし
必要な人にはカウンセリングや、キャリアコーチなどのサービスも用意してあるからと言われました。
ただ利用したかったら明日までとか今週末までに会いにいけだとか
やたらせわしない感じだったので、結局会社のオファーするサービスは利用しませんでした。

そしてそれからは、ヨーロッパに行くまでに仕事を粛々とこなしつつ、
入ってくるフリーランスでの通訳や翻訳のお仕事もどんどんお引き受けしました。
収入、大事ですからね。

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そして仕事関係の人たちには、会うたびに退職する旨のご報告を始めました。
正直「ご報告」というより、むしろ転職の情報確保のためでしたけども。

ちなみに9年間も同じ会社に勤めるというのは、オーストラリアでは珍しい方かと思います。
役職は3−4度変わったものの、同じ会社にここまで長くいることって少ないようです。
オーストラリアではキャリアアップには基本転職しないといけないので
社内採用、昇進ももちろんありますが
フットワーク軽く、だいたい2ー3年で転職することが多いのです。

なので私自身、今まで全く転職活動をしなかったわけではありません。
でも結果的にはそれらは一度も決まることはありませんでした。

それもあり、昔から自分の就職活動のやり方に少し、いやかなり不安を感じていました。
オーストラリアでのやり方、なんとなくは聞きかじってるけれど、私は本当にちゃんとできているんだろうか?
今回ばかりは、今回ばかりはちゃんと決めないといけない。

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前々回前回からの続きです。

翌日会社に行くと、人事部と上司と3人で集まり

私には2つの選択肢があると言われました。

①退職金をもらって即日退社する。
②引き継ぎのために3ヶ月後残留し、その後退職する。その場合は、長年会社に貢献したことも踏まえ、退職金を①の場合よりも余分に加算する。
よくよく考えてから数日後にお返事することになりました。
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①だと即日自由放免その代わりいきなり無収入
②だと後3ヶ月は収入が確保できる上、 退職時点での勤務期間が9年目に突入するので
ベースの退職金が自動的にアップ、さらに余分のボーナス(一定期間居残ることでもらえるお金で、リテンション・ボーナスというらしい)も追加される。

というわけで圧倒的に有利なのは②。

次の仕事がすぐに決まっていたり、もういいやーとさっぱり気持ちをすぐに切り替えたいのなら①でも良かったのでしょうが
この時点で既に1月半後にヨーロッパへ3週間行くことがも決まっていたので
それを踏まえても②の方が都合が良かったんです。
旅行期間中に収入がなくなるのも嫌ですし。

今思うと、上から人を切れと言われたその当時の上司が、
極力私に有利になるように、色々考慮してくださったのだと思います。
絶対に誰かを選ばなくてはいけない、その任務を負わされるのも辛いものですね。

この後上司は私のところにきて「僕は、君のために正しい選択をしたのかな?」と聞いてきました。
リダンダンシーは大変だけど、長く勤務した私のような者はそれなりのお金をいただけるし、
それをきっかけにキャリアチェンジをする機会にもなります。

それでも、やはり気持ちを傷つけた、と思われたのかもしれません。
実際今まで、リダンダンシーの「手紙」を受け取った後で、泣きながらオフィスから出てきた人も、
私自身たくさん見てきましたし。

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誰かが辞めなくてはいけないのだったら
一番良い条件で辞められるのは私だったし
そもそも私も、「残る側」「見送る側」はもう散々やってきていて
それはそれでものすごく辛かったし大変だったし
他にもいろんなことを踏まえて
もう、いいかな〜と思っていました。

人が減って大変になるのを少しでも先に延ばしたかったというのもあったかもしれませんが
私が少しでも長く残れるようにとか、リテンション・ボーナスとか、勤続9年になるようにとか
色々配慮してくれたであろう上司には、今となっては感謝しています。


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