Now Where's My Wine?

シドニー在住、現地法人でワインに従事するフロスト結子です。オーストラリアから楽しいワイン情報を発信します。

カテゴリ: 酒精強化ワイン

先日大変貴重なソーヴィニヨン・ブランの酒精強化ワインをいただきました。
オーストラリアでは酒精強化ワインの歴史は長く
今では流石にその需要は下がってきているものの
この国のワインの歴史の礎となった酒精強化ワインの存在価値の大きさは否めません。

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オーストラリアではシラーズ、そしてポートワイン系の品種や、マスカットなどで酒精強化ワインが作られていますが
ソーヴィニヨン・ブランで作っているのはおそらくハーディズだけではないかと。
強い酸味とアロマティックさ、ということでマスカット系の酒精強化と似たスタイルです。

つくづくオーストラリアってなんでもありなんだなーと。

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ヨーロッパ紀行、いつまで続くのか。。。
読書ノートで更新しましたミシェル・オバマさんの最新書を読んだあとで
ポートの代表的なシッパーの一つであるテイラーズにてこれを見つける。
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テイラーズでは、日本語、英語を含むマルチリンガルのオーディオ機器を借りて
セルフツアーをすることができます。
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 「ご自由にお持ちください」的な畑の礫石とかも置いてありました。
検疫の厳しいオーストラリアに持ち帰るリスクを思って、 持ち帰りませんでしたが
案外大丈夫だったのかもしれません。
まあ、思い出は、何も物理的なものだけではないので・・・

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ツアーの最後は美しい庭園でポートを嗜む。

ポルトガルでは、WSETの資格がちゃんと認識されているようで
WSETのバッジをつけているソムリエ、ウェイターの方をポルト市内でも何度かお見かけしました。
正直オーストラリアでは資格所有者でもこのバッジを着けている人はほぼ見たことがないのですが
これはワーキング・カルチャーの違いだと思います。
かく言う私も、いただいたバッジを公式の場で付けたことは一度もありません。
 
日本でソムリエの方々のバッジが大きな意味を成すほどは
オーストラリアでは、資格を示すバッジは、それほど意味を成しません。
それは資格を軽視しているとかそう言うことではなくて
ワインの教育を受けていると言うことはもちろん履歴書上非常に有利ではあるのですが
必ずしも現場でバッジをつけることには繋がらないと言うのが現状です。
多分、一因としては一般のお客様にとっては、そのバッジが何を示すか、ということがわからない人の方が多いからと
バッジをつけることによるメリットがあまりないからだと思います。
それでも業界試飲会では何度か着けてる方をお見かけはしました。

一生懸命勉強してとった資格でも、バッジ自体にはあまり価値を見出さない、というのがオーストラリアの現在のワーキング・カルチャーです。

サービススタッフが、日本みたいにきっちりスーツ、っていうところも案外少ないので
カジュアルな服装にバッジ、っていうのがまず合わない、っていうのも理由かもしれませんが。

ただこれはオーストラリアはそう、っていうだけなので、
このバッジが日の目を見る国では、バリバリガンガンつけていただき、資格の認知度の向上にぜひ貢献いただきたいと思います。

私が5年前にいただいたDiplomaの真っ赤なバッジも
残念ながら着ける機会はほとんどなく
今もジュエリーボックスに温存されています。
 いつか公の場で、着けること、あるのでしょうかね?

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ポルトガルの物価は、安い。

シドニーの物価がとても高いので
余計そう思うと思うのですが
ホテルも5スターのインターコンチネンタルがなかなかのお手軽価格で
しかも朝食&ジム付きで泊まれたのですよ。
ホテルの朝食って、高い割にあんまり・・・ってところが多くて
だったらローカルのカフェに行った方が楽しいので
普段はあまり頼まない派なのですが
流石にインターコンチネンタルのレベルになると
やっぱり朝食も、Beyond the expectation(予想をはるかに上をいく)レベル。
ジムもすごく良かったー!
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ポルトガル、最高ですかよ。
ホテルではウェルカム・ドリンクもいただきました。
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グラスがちゃんと、リーデルのポート・ワイングラスでしたの。
このグラスをちゃんと使ってる場所、初めて見たかもしれません。
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リーデルのポート・グラスって、INAOテイスティングに形状が似ています。
が、わかる人にはわかる、この違い。
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スタッフのサービスも素晴らしく。
またポルトに行く機会があったらぜひお世話になりたいホテルです。

写真撮るのも忘れちゃったけど
ポルトガルのブランデーもありましたよ。

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2009年に結婚した私たち。今回は結婚10周年記念の旅だったので、せっかくなので2009年のヴィンテージ・ポートを飲んでみたかったのですが
ヴィンテージ・ポートは、特に卓越した年だけに造られる特別なポート。
値段も一般的にいって一番高い部類に入ります。

ポート・ワイン・バーのおじさまに2009年のヴィンテージと、あとトーニー・ポートの10年をください、というと
「ヴィンテージは今2011年しかないんだ。それでもいい?」と言われ

んー、じゃあ、それで。

おつまみにはサーディンをください、というと

「ごめん、今サーディンないわー。チョコレートにしなよ、チョコレートの方が美味しいよ」

んー、じゃあチョコレートで・笑

いいけどさあ・・・おじさん、これ、メニューの意味、ある?笑

そんな感じで飲んだ2011年のヴィンテージ・ポートは、とてもおいしゅうございましたよ。
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そしてチョコレートも。右足からプレーン、アーモンド、ジンジャー、オレンジ・・・だったかな。
どのチョコレートがどちらに合うのかも教えてもらいました。忘れちゃったけど笑
ポートを比較して飲むなんて試験勉強の時以来です。
ヴィンテージポートはやはり線がエレガントで複雑。
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英国と深く関わりのあるオーストラリアでも
かつてはワイン造りは酒精強化ワインから始まり
つい最近まで「ポート」と呼ばれていましたが
シャンパーニュと同様に、この名称は使えなくなりました。
まだまだ通称として使っている人はたくさんいますけどね。

ここのオーナーさんが「オーストラリアはポルトガル以外で『ポート』という言葉を使った唯一の国なんだ」と教えてくれました。

ちょっと頑固なおじさんがやっていたこのポート・バーはこちら
https://www.facebook.com/Portologia/






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ポートワインのことを調べようとすると、たいていはまず「高アルコールで、甘口の」という説明がついてくることが多いのですが
実は、辛口のポートも存在しています。
あまりポルトガルの国外には出ないのかもしれませんが
ホワイト・ポートのエクストラ・ドライは極辛口でボディはしっかり、残糖感は皆無でした。
イメージでいうと、「しっかりめのフィノ・シェリー」と言った感じ。
今回はポルトで最初に訪れたシッパー、Graham'sでテイスティングさせてもらいました。IMG_2489


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ポルトの街から川を隔てたところにあるVila Nova de Gaiaには、有名なポートのシッパー(ワイナリー)が多く並んでいます。
こちらは空(ロープウェイ)から見た写真。

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ポートワインの世界では、ワイナリーのことを「シッパー Shipper」と呼びます。
英国への出荷がメインであったことから来た名前と思われます。
フランスワインにかかる高い税金を避けるために新たなワイン産地を探したのがきっかけなのですって。

ワイン造りはここではなく、川上にあるより内陸で温暖なドウロという内陸の産地で造られ
水路を経て、この大西洋海沿いの、より冷涼な街へ運ばれ、熟成、保管されます。
そしてここからさらに世界各国へ運ばれていくのですね。

造る場所と保存・熟成の場所が違う前提というワイン造りもまた
ポートワインを面白くしてくれる要素の一つですね。

教科書で読んでもすぐ忘れてしまうこういったことも
やはり実際に来て見て感じればきっともう忘れない。
机にかじりつく勉強ももちろん絶対に必要、
だけれども、実際にワイン産地を訪れることは本当にもっともっと大事だと思いました。

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