Now Where's My Wine?

シドニー在住、現地法人でワインに従事するフロスト結子です。オーストラリアから楽しいワイン情報を発信します。

カテゴリ: オーストラリアワイン

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Honeybeeと同じ作者のヒット作、Jasper Jonesです。
映画化もされているミステリー小説で、
舞台はベトナム戦争の頃の西オーストラリアの田舎町。

14歳の本好きの少年チャーリーを真夜中に訪ねてきたのは、
アボリジニの年上の少年ジャスパー・ジョーンズ。
そんなに仲が良かったわけでもないのに、突然訪ねて来たわけは
助けて欲しい、そう言われてジャスパーと共に森の中へ入っていくと
そこにはローラという少女の首吊り死体が。
ローラはジャスパーの恋人だった。

「殺したのは僕じゃない」

アボリジニというだけで普段から町の人から疎まれているジャスパー、
このままだと大した調査もされないまま、自分が犯人にされる。
賢いチャーリーなら信じてくれる、助けてくれると思ったのでした。

ベトナム戦争中のオーストラリア、田舎の特に閉鎖的な町で
戦争、人種差別、貧困と混沌とした時代に人々がどんなふうに生きていたのかが繊細に描かれています。
ローラの死に関わっていたのは誰かはなんとなく予想がつくのですが
そこは最重要なポイントではない気がします。

精神的に追い込まれた人間の弱さとか醜いところとかを描く残酷な描写もあるけれど
そんな中でもちゃんと、傷ついた子供に正しいことを言う大人がいたり、という希望の光もあり
悲しいシーンが多い話ではあるけれど、いつも希望を持たせてくれる彼の描写が私は大好きです。
なんか書いていてまた泣けてきた・・・( ;  ; )ううっ。

クレイグ・シルビーの描く少年たちは本当に愛おしい。
キャラクターに真摯に愛情を注いで描く作者だなと思いました。


Jasper Jones
Silvey, Craig
Ember
2012-03-27








映画もすごく良くできていて、本をよく再現しているなと思いました。
トニ・コレット(アバウト・ア・ボーイのお母さん)や
ヒューゴ・ウィーヴィング(ロード・オブ・ザ・リングの王様役)など
オーストラリアの名優たちも出演しています。

ワインは西オーストラリア出身の作者と、舞台にちなみ
西オーストラリアのマーガレット・リヴァーの名ワイナリー
ヴァセ・フェリックスのスパークリングにしました。



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今話題のノン・アルコール・”ワイン”を飲んでみました。
メルボルンのメーカーが作っているその名もNONというブランドです。

NON WORLD

基本6種類の味わいで

ソルテッド・ラズベリーとカモミール
キャラメライズド・ペアーと昆布
トーステッド・シナモンと柚子
ロースト・ビーツと山椒
レモン・マーマレードとハイビスカス

いろんな野菜、果物、スパイスを使い、ちょうどペット・ナットのような味わいに仕上げてあります。
なので厳密にいうと、これは「ワイン」ではありません。

今までの「ノン・アルコール・ワイン」は
通常のワインからアルコールを抜く、という引き算方式で作られたもので
そうするとどうしても味わいに無理があるというか
バランスがイマイチなものが多かったのですが

これは元から完全に全く違うものから、ワインに近づけて作ったものなので
バランスも良く、大変美味しくいただけました。
メルボルン発祥、というのがなんか納得。センス良いよね、メルボルンって。

まあ、結構高いですけどね。1本30ドル。
でも変に安いワインよりも美味しいかもしれない。
レストランでも普通に出せそうなクオリティ。
アジアっぽい原料がたくさん使われてるのも、なんか良い。

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今回はNo.5、レモン・マーマレードとハイビスカスにしました。
ペットナットみたいで、ちゃんと味わい深く、バランスも良くて、美味しい!
私はマラソンの前は1週間は、お酒を断つ時期を設けるので
そういう時にいろんな飲み物のオプションがあるのは嬉しい。
またマラソン前には活用します。

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先週の金曜日は国際シュナン・ブラン・デーだったので
会社でシュナン・ブランのテイスティングをしましたよ〜。
フランスのロワール地方、ヴーヴレ地域のもの(今回はスパークリング)、南アフリカ、そしてオーストラリアからは西オーストラリアのものを2点。

↑で今回は、と書いたのには訳があり

ヴーヴレは同じ品種からスティル、スパークリング、甘口、辛口といろんなスタイルのワインを作っている面白い地域なんです。
ですのでVouvray、と書かれているワインにも色々あるのです。

そしてシュナンと言えばやはり南アフリカ。
地元ではシュナンは「スティーン」とも呼ばれているとか。
今回はSecateursというブランドを取り寄せました。

極辛口でテクスチャーがしっかり。なんだか不思議なバランスのシュナン。
このまろやかな口当たりはちょっとアルザスの白っぽいなぁと思いました。

オーストラリアからは西オーストラリアのものを2点。
オーストラリアのシュナンの生産はほぼ西に集中しています。

一つはロングヒットを飛ばすホートンのクラッシク・ホワイト。
かつては「ホワイト・バーガンディ(ブルゴーニュの意味)」と呼ばれていたこのシリーズは
今でも毎日気軽に飲めるお買い得ワインとしてオーストラリアで愛されているワインの一つ。

もう一つはアンバリー、こちらはオフドライ・スタイル。
タイカレーとかと合いそう。
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シュナンも探せば色々面白いワインがたくさんある品種ですね。
また色々探索してみたいと思います
おまけ
今回の南アフリカのワインのバック・ラベルが面白かったのでついでにご紹介。
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「飲んで道を歩いたら車に轢かれて死ぬかもしれないのでやめましょう」
なんでやねん・笑

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シドニーでは昔に比べてBYO(ワインを持ち込むこと)ができる
レストランが少なくなってきましたが
アジア系のレストランは特に、まだまだ探せばできるところが結構あります。
積極的に謳っていないところもあるので
予約時や来店時に聞いてみると良いでしょう。

BYOをチャージするところの方が多いですが
しないところなら、もし美味しいところでまた来たいと思えたら
気持ちチップを多めにしたりしています。

まあこの辺は個人の気持ち次第ですけども
私ならそうします、というぐらいのことですが

例えBYOであっても
グラスを揃えたり洗ったり
ワインを冷やしたりと、レストランの負担はあります。
プラス、本来飲食店にとってアルコールを販売することで得られる利益って本当は結構大きいのです。

なので、美味しくてサービスの良いレストランには
例えカジュアルなお店であっても「ワインを持ち込ませてくれてありがとう」
という敬意と感謝は自分ができる範囲で示せたら良いですね。

この日は映画帰りで、映画館の近くのタイ料理のお店に飛び込みで入ったのですが
週末だったけど運良くテーブルが空いていました。

タイとか中華とか、アジア料理の時は大体さらっと飲める白かロゼ、アロマティックなやつを選んでます。
軽めの赤でも良いのですが、白の方が前菜でも主菜でも喧嘩にならないことが多いなあと思うので。


近くのボトルショップで急きょ選んだやつですが、
西オーストラリアのLa ViolettaのYé-Yéというリースリングとゲヴュルツ、グリューナー・フェルトリナーのブレンドでした。
たまたま見つけたからこれにしたけど(夫が)、
こんな変わったブレンドでなくても、香りの高い白かロゼなら
なんでもよかったと思います。


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オーストラリアで本当に美味しいネビを作る生産者って
片手で足りるぐらいしかいないんじゃないかな。
その中でトップはきっと間違いなくルーク・ランバート
Fine Tannin、ってこういうことですよ、みたいなお手本みたいなネッビオーロ。
エレガントでしなやかで(語彙力)。

またお会いできますように。

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