Now Where's My Wine?

シドニー在住、現地法人でワインに従事するフロスト結子です。オーストラリアから楽しいワイン情報を発信します。

カテゴリ:オーストラリアワイン > 南オーストラリア州


去年はどんなワイン飲んでたかなぁと思って
少し前の写真を振り返ってみてみると
こちらが出てきました。

デリクエンテ カスク ロゼ
わかりますかね。
こちら、カスクワイン(バッグ・イン・ボックス)なのですが
作り手がデリンクエンテと言うリヴァーランドの
ちょっとしたスターワインメーカーのものなのです。
日本ではワイン愛好家の中では「変顔ワイン」として親しまれているようですね。
Deliquente copy


リヴァーランドは歴史的には南オーストラリアの中でもワイン生産の「エンジンルーム」とも呼ばれる
内陸の温暖な地域でバルクワインの生産の方がより知られている地域ではありますが

熱や乾燥に強いイタリアやスペイン系の品種のワインで
新たなスタイルでのワイン作りに取り組む生産者も点在し
デリンクエンテもその一つ。

カスクワインは通常量産系の安いワインを1Lや2Lと言った大きめのパッケージで売るフォーマットですが
こちらのカスクは38−42ドル、カスクワインとしてはかなり高価です。
良質なワインを敢えてカスクで売り出すという面白い発想。

辛口で溌剌としたロゼですが
何せカスクなので、どれぐらい飲んだのかいまいちわからなくなるのがちょっと危険!😂

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先日バスケット・プレスで素晴らしいワインを数多く作り
たくさんの人に愛され尊敬されていたオコタ・バレルズのワインメーカーのタラス・オコタさんが
長い闘病の末お亡くなりになられました。
まだ40代、本当にお若かったんですね。

オコタ・バレルズ


あの日は彼の写真がソーシャルメディアに急にたくさん流れて来て
ん?ん?もしかしてこれは訃報ということ?
正式なニュースが流れるまでに少し時差があり
やっぱりそれが本当だと知った時
とてもとても悲しかった。
オコタ・バレルズ・ロゼ2
正式にはお会いしたことはないのに
大事な友人にもう会えないような、そんな気持ちになってしまいました。
でも彼のワインはいつもどれも美味しかった。
じわりと優しさと温かさの感じられるワインでした。

おそらくオーストラリアではあの日、
たくさんの人がオコタ・バレルズのワインを探しに行ったのではないでしょうか。
私たちも訃報が流れた週は、手に入る限りのオコタ・バレルズを飲みました。
オコタ・バレルズ・グルナッシュ

今の会社に入って最初のワイン持ちよりディナーで
オコタ・バレルズのこのグルナッシュを持っていったら
上司がすごーく気に入ってくれたんだよな。
それがなんだか凄く嬉しかったんだ。
Vale Taras
この日はずっとソーシャルに「さようならタラス」のメッセージが流れる、とても悲しい日でした。
どうぞ安らかに。たくさんの素晴らしいワインをありがとう。

オコタ・バレルズ・ロゼ




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先日フリーランスの方でサイダー関連のお仕事をいただきました。
サイダー、というのはオーストラリアでいうと
三ツ矢の方じゃなく、りんごのお酒の方ね。
日本ではシードル、という名前での方がより知られているでしょうか。
オーストラリアにはリンゴがたくさん植えてあって
サイダーの生産も盛んなんです。
オーストラリアでは「リンゴの島」という異名を持つタスマニアから発祥したアップルサイダー。
最近はクラフト系の生産者も増え、いろんな種類のものが増えてます。

ずーっと資料を読み込んでいたので
最終的にリンゴの種類にやたら詳しくなりましたよ🍎🍏

結構長期にわたるプロジェクトで
終わったら美味しいオーストラリアのサイダーを飲もう!と決めていて
買ったのがこちら

B Kワインズのサイダー
BKワインズのサイダー、BK Cidreです。
立てて保存していたんですが、思ったより澱が凄くて
しばらく落ち着かせてから注ぎました。
バスケット・レンジにある有機農法のリンゴ園を買ったそうで
サイダー専用品種のリンゴ7種類からできているとか。

サイダーにも、シャンパーニュみたいに「瓶内二次発酵」で作る製法があるそうで
これもその一つだそうです。
極辛口、 Bone Dryです。サバの味噌煮とか食べたくなる味でしたわ。

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皆さんは、高校生の時どれぐらい本を読みましたか?
あと、学校からの課題図書ってありましたか?

私、現国の教科書以外で、国語の先生にこれを読みましょうって言われたことない気がするのですが
皆さんはどうでしょう。
夏休みに読書感想文があったのは中学までだっけ?

夏目漱石とか太宰とか、
作品の一部が教科書に抜粋されているのを読んだのは覚えているんですけども
基本、教科書と受験問題しかやってなかった覚えがあります。
本をまるっと読むかどうかは個人の裁量。

図書館も図書室も、今思えばいろんな本が置いてあったはずなんですけど
勉強スペースとしてしか利用してなかった気がします。


夫に聞くと
オーストラリアの学校の英語の授業は
文学作品をたくさん読んでそれについて批評し合うと言うものらしく
ヘミングウェイやフィッツジェラルド、ディケンズなど
世界で名作と呼ばれる作品をかなり読んだそうです。

なんだかそれを聞くと人生の必須科目を習得していないような気になり
今さながら補習気分で
最近意識してクラシック作品も読むようにしています。

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まずは短いやつからね。

こちらはジョージ・オーウェルの「Animal Farm(動物農場)」
人間に対して動物たちが反逆し、ツートップの豚を中心に新たなコミュニティを作り上げるけれど
だんだんとパワーバランスが崩れてきて、というお話。

イソップ寓話のような短編の小説です。
ロシア革命を擬えたお話らしいのですが、
ちょっと「蝿の王」にも似てるなぁと思いました。


ワインはマクラーレン・ヴェイルのダンデライオン・ヴィンヤードのGSM。
"Sleeping Beauty"という素敵な名前のついたスルッと軽めのグルナッシュブレンドです。
バロッサ独特のどっしり重たい感じというよりは軽やかな、どちらかというとモダンなタイプ。
飲み疲れしない、好きな赤です。


Animal Farm (Penguin Essentials)
Orwell, George
Penguin UK
2008-07-29


動物農場 (角川文庫)
高畠 文夫
KADOKAWA
2015-01-30



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気がついたら私のインスタはBKワインズの写真がやたら多いのですが
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決して回し者じゃありません😅
コミッションとかもらってません😅😅
むしろ厳密にいうと競合相手なのですけども


BKのワインはナチュラルでなおかつクリーンなものが多いので
普段あまりナチュラルワインを飲んだことがない人にも
勧めやすいのです。

ちなみにBKさんご本人とはまあまあ仲良し(と私は思っている。。。)

こちらは最近リリースされたピケット・ナチュラル

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BK WINES FANTASTIC MAN #9
お値段は22ドルです。
ちなみに本気か冗談か「爆発注意⚠️」って言われた。。。
冷やせば確実に大丈夫、って言われましたけど。

アルコールはわずか5%、極々軽めのペットナット、といった感じ。
「”ワイン・ワイン”の前のワイン」ってBKが。
つまりは「普通のワインを飲む前に軽くいっぱい飲むのに良い」ということらしい。

ただピケットは厳密にいうとワインではないらしく
原料はワインを作る時に出るポマース(ブドウの搾かす)に水を加えて発酵させたものだそうです。
オーストラリアで商業的にピケットを作った生産者はもしかして彼が初めてかもしれません。
ちなみにブドウはグリューナー・ヴェルトリナーとピノ・グリだそうです。

面白い。うーん私は普通のペットナットの方が好きかな・笑
ただオーストラリアも
ノンアルコール、低アルコールのオプションのニーズが急激に上がっているので
大変タイムリーなリリースには違いありません。

ちなみにこれはBKの通常のペットナット。
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すっかり定番です。安定した美味しさです。


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