Now Where's My Wine?

シドニー在住、現地法人でワインに従事するフロスト結子です。オーストラリアから楽しいワイン情報を発信します。

カテゴリ: ロゼ

先週からロックダウンに入りましたシドニーです。
仕事は再び完全在宅勤務になりました(←嫌い💦)。
一気に去年まで巻き戻った気分です。

さて、今日の読書ノートはThe Dictionary of Lost Words

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です。

イギリスはオックスフォードが舞台となっていますが
作者Pip Williamsはオーストラリア人の方です。


The Dictionary of Lost Words (English Edition)
Williams, Pip
Affirm Press
2020-03-31


時代は1901年、世界最初のオックスフォード英語辞典を制作するその舞台裏で
辞書に不掲載となった「ことば」を集めた少女、イズメイの一生を綴った物語です。

父親がオックスフォード辞典の作成に関わっていたことから
就学前からことばに興味を持ち始めます。
オックスフォードの辞書に掲載する言葉を選択、その意味を定義づける作業を横目で見ているうちに

言葉の中には辞書に採用されない、存在しないとされる、あるいは忘れられていく言葉が多くあると気づきはじめます。
当時は辞書に関する決定事項は、主に高学歴な男性だけが関わっていたため
女性しか使わない言葉、特に労働者しか使わないスラングのような言葉の多くは
辞書に載ることはなかったようです。でもこれらの言葉は確実に生きていて、存在しているのに。

イズメイは、こういった辞書に載らない言葉たちを集め続けます。
そして少女から大人へと成長する過程で離別、恋、戦争、結婚、そして仕事と
人生を歩んでいきます。
言葉に価値を見出し、一生を捧げた女性。

個人的にお話の中で、特にすごく重要な要素ではないけれど
とても印象に残ったアイテムがマデイラケーキ、とエスペラント語でした。

お話の中には、当時の英国で一般的であったであろう「マデイラ」というケーキがよく出てきます。
酒精強化ワインのマデイラを使ったケーキかと思いきや、
ケーキ自体は普通のスポンジケーキで
マデイラと一緒にサーブされたそうです。
美味しそうだなぁ。

この頃マデイラも上流階級ではよく飲まれていたお酒なのでしょうね。

バーベイトマデイラ スイート750ml
木下インターナショナル

マデイラが手元になかったので、お花っぽいロゼにしました。
花もよく出てくる、春らしい色彩の見えるお話でしたので。


そして、このお話の中にはエスペラント語という言葉が出てくるのですが
これは19世紀に開発された「国際共通語」です。
実用には結局至っていませんが

外大出身の私、実は大学に「エスペラント語」の講座があったんです。
たぶん、日本でもエスペラント語の授業がある大学なんて、1−2校だったと思うので
相当マニアックな授業であったかと・・・・私は受けてませんが。

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ジャイアント・ステップスの可愛いロゼ

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ピノ・ノワールとシャルドネのマスターとして知られるスティーブ・フラムスティード、
ヤラ・ヴァレーのジャイアント・ステップス。
2020ヴィンテージです。

これは結構新しいラインナップなのか
ラベルのデザインが今までとちょっと違って斬新ですね。



日本は桜の季節。
彩にピンク色のワインが似合う季節になってきましたね。

こちらは秋ですが
ロゼもまだまだ美味しい暖かな気候が続いてます。

シドニーはもうすぐサマータイムが終わり
冬に向かいますが
コロナでの規制もだいぶ緩和されて
NSW州では交通機関でのマスク着用は、「必須」から「推奨」へシフト
イベントなどの集まりの規制もなくなるそうです。
今日は映画に行ったら満席!席と席との間も空けずに座ってました。

とはいえまだ国境はクローズしたまま。
早く旅ができるよになればいいな。
国境が開いたら、行きたいところがたくさんです。


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去年はどんなワイン飲んでたかなぁと思って
少し前の写真を振り返ってみてみると
こちらが出てきました。

デリクエンテ カスク ロゼ
わかりますかね。
こちら、カスクワイン(バッグ・イン・ボックス)なのですが
作り手がデリンクエンテと言うリヴァーランドの
ちょっとしたスターワインメーカーのものなのです。
日本ではワイン愛好家の中では「変顔ワイン」として親しまれているようですね。
Deliquente copy


リヴァーランドは歴史的には南オーストラリアの中でもワイン生産の「エンジンルーム」とも呼ばれる
内陸の温暖な地域でバルクワインの生産の方がより知られている地域ではありますが

熱や乾燥に強いイタリアやスペイン系の品種のワインで
新たなスタイルでのワイン作りに取り組む生産者も点在し
デリンクエンテもその一つ。

カスクワインは通常量産系の安いワインを1Lや2Lと言った大きめのパッケージで売るフォーマットですが
こちらのカスクは38−42ドル、カスクワインとしてはかなり高価です。
良質なワインを敢えてカスクで売り出すという面白い発想。

辛口で溌剌としたロゼですが
何せカスクなので、どれぐらい飲んだのかいまいちわからなくなるのがちょっと危険!😂

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先日ワインジャーナリストの綿引まゆみさんが、「なぜ日本ではロゼが伸びないのか
という記事を書かれていました。

オーストラリアでロゼがトレンドのトップとして話題になり始めたのはたぶん2-3年ほど前です。
そして今も右肩上がりのカテゴリーといってよいでしょう。

それまでのオーストラリアのロゼは

赤ワインの副産物、に近いものがあって
しかも中甘口のスタイルのものが主流で(たぶん売れてたから?)
あまり真剣にロゼを作ってる人も、飲んでる人もいなかった印象でした。
甘くて飲みやすいけど真剣ではないワイン、そんなイメージがついて回っている印象。

ですが今、オーストラリアでは、ロゼが断然愛されている時代です。

①辛口で淡い桜色の、フードフレンドリーなロゼの台頭
②ワインメーカーたちが、余剰のブドウではなく、ちゃんと目的を持ってロゼ用にブドウを収穫し、造るようになった。
③日の長い夏、アウトドア、真夏の休暇というオーストラリアのライフスタイルに合う
④ヨーロッパで夏のバカンスを経験した人たちが、ロゼを夏に楽しむようになった。(オーストラリア人は旅が好き。ヨーロッパに行く人もたくさんいます。)
そして、

⑤辛口のロゼは男性にも人気。

特に最近では若いオシャレな男性の間でロゼが良く飲まれている印象です。
ワインバーで男性だけのグループが、ロゼを開けていたりする光景は、もはや珍しくもなんともなくなりました。
彼らは流行に敏感で都市部で良い仕事に就いているような、いわゆる「意識高い系」。
彼らのようなデモグラフィックを、こちらの言葉ではHipsterと呼びます。

辛口でスッキリと楽しめるワインであるということを、良く認識している意識高い系男子。
ロゼを選択することがファッショナブルになってきたのです。
ちなみにこちらの最近の若い男性は、ファッションにもピンクを取り入れてます。

なので最近の若い男性にはピンク色に抵抗があるという感覚も薄い、というのもあると思います。
ピンク=女の子っぽくて抵抗がある、という人は、そもそもワイン自体飲まない層に当たるかも。

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サラリとロゼがオーダーできる男性は、とても素敵だと私は個人的に思います。



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今夜はとてもドライなロゼが飲みたいなあ、
と思ってたら、ちょうど注文したワインが届きました。
なんてタイムリー。




みじんの甘さも感じさせない男前なロゼです。 タンニンもしっかりめ。
色がまた、傾向ピンクみたいな特異な感じ。
どうやったらこんな色が抽出されるのかなあ?
ふーしーぎ。

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