先週からロックダウンに入りましたシドニーです。
仕事は再び完全在宅勤務になりました(←嫌い💦)。
一気に去年まで巻き戻った気分です。
さて、今日の読書ノートはThe Dictionary of Lost Words
です。
イギリスはオックスフォードが舞台となっていますが
作者Pip Williamsはオーストラリア人の方です。
時代は1901年、世界最初のオックスフォード英語辞典を制作するその舞台裏で
辞書に不掲載となった「ことば」を集めた少女、イズメイの一生を綴った物語です。
父親がオックスフォード辞典の作成に関わっていたことから
就学前からことばに興味を持ち始めます。
オックスフォードの辞書に掲載する言葉を選択、その意味を定義づける作業を横目で見ているうちに
言葉の中には辞書に採用されない、存在しないとされる、あるいは忘れられていく言葉が多くあると気づきはじめます。
当時は辞書に関する決定事項は、主に高学歴な男性だけが関わっていたため
女性しか使わない言葉、特に労働者しか使わないスラングのような言葉の多くは
辞書に載ることはなかったようです。でもこれらの言葉は確実に生きていて、存在しているのに。
イズメイは、こういった辞書に載らない言葉たちを集め続けます。
そして少女から大人へと成長する過程で離別、恋、戦争、結婚、そして仕事と
人生を歩んでいきます。
言葉に価値を見出し、一生を捧げた女性。
個人的にお話の中で、特にすごく重要な要素ではないけれど
とても印象に残ったアイテムがマデイラケーキ、とエスペラント語でした。
お話の中には、当時の英国で一般的であったであろう「マデイラ」というケーキがよく出てきます。
酒精強化ワインのマデイラを使ったケーキかと思いきや、
ケーキ自体は普通のスポンジケーキで
マデイラと一緒にサーブされたそうです。
美味しそうだなぁ。
この頃マデイラも上流階級ではよく飲まれていたお酒なのでしょうね。
マデイラが手元になかったので、お花っぽいロゼにしました。
花もよく出てくる、春らしい色彩の見えるお話でしたので。
そして、このお話の中にはエスペラント語という言葉が出てくるのですが
これは19世紀に開発された「国際共通語」です。
実用には結局至っていませんが
外大出身の私、実は大学に「エスペラント語」の講座があったんです。
たぶん、日本でもエスペラント語の授業がある大学なんて、1−2校だったと思うので
相当マニアックな授業であったかと・・・・私は受けてませんが。
今日も読んでくださって、ありがとうございます。
よろしければこちらも。
マラソンブログ
ランナーズハイ・イン・シドニー
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一気に去年まで巻き戻った気分です。
さて、今日の読書ノートはThe Dictionary of Lost Words
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イギリスはオックスフォードが舞台となっていますが
作者Pip Williamsはオーストラリア人の方です。
時代は1901年、世界最初のオックスフォード英語辞典を制作するその舞台裏で
辞書に不掲載となった「ことば」を集めた少女、イズメイの一生を綴った物語です。
父親がオックスフォード辞典の作成に関わっていたことから
就学前からことばに興味を持ち始めます。
オックスフォードの辞書に掲載する言葉を選択、その意味を定義づける作業を横目で見ているうちに
言葉の中には辞書に採用されない、存在しないとされる、あるいは忘れられていく言葉が多くあると気づきはじめます。
当時は辞書に関する決定事項は、主に高学歴な男性だけが関わっていたため
女性しか使わない言葉、特に労働者しか使わないスラングのような言葉の多くは
辞書に載ることはなかったようです。でもこれらの言葉は確実に生きていて、存在しているのに。
イズメイは、こういった辞書に載らない言葉たちを集め続けます。
そして少女から大人へと成長する過程で離別、恋、戦争、結婚、そして仕事と
人生を歩んでいきます。
言葉に価値を見出し、一生を捧げた女性。
個人的にお話の中で、特にすごく重要な要素ではないけれど
とても印象に残ったアイテムがマデイラケーキ、とエスペラント語でした。
お話の中には、当時の英国で一般的であったであろう「マデイラ」というケーキがよく出てきます。
酒精強化ワインのマデイラを使ったケーキかと思いきや、
ケーキ自体は普通のスポンジケーキで
マデイラと一緒にサーブされたそうです。
美味しそうだなぁ。
この頃マデイラも上流階級ではよく飲まれていたお酒なのでしょうね。
マデイラが手元になかったので、お花っぽいロゼにしました。
花もよく出てくる、春らしい色彩の見えるお話でしたので。
そして、このお話の中にはエスペラント語という言葉が出てくるのですが
これは19世紀に開発された「国際共通語」です。
実用には結局至っていませんが
外大出身の私、実は大学に「エスペラント語」の講座があったんです。
たぶん、日本でもエスペラント語の授業がある大学なんて、1−2校だったと思うので
相当マニアックな授業であったかと・・・・私は受けてませんが。
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