トロイ戦争を捕虜、性奴隷となった女性の視点から描いた作品The Silence of Girlsを読みました。
無知なものでギリシャ神話にもトロイ戦争にも、全く予備知識がなく
話の流れをまずはググってから、背景を頭に入れてから読みました。
主な登場人物
アキレウス:ギリシア神話に登場する英雄。父親は人間、母親は海の女神ティティス。美しく無敵の兵士。だが、育ってきた環境が複雑なこととその恵まれた容姿や才力のせいか大人になりきれていないところあり、マザコン。
ブリセウス:物語の語り手でトロイの美しい女王。トロイがギリシャに略奪されアキレウスの性奴隷となる。自らを含め周囲の女性達の残酷な環境を滔々と語る。
パトロクロス:アキレウスの右腕となる男で幼馴染。幼少時代に暗い過去あり。アキレウスが唯一心を許す存在。奴隷を含む誰にでも優しく聡明。本来は王の息子で身分は高いが振る舞いも謙虚。
アガメムノン:ギリシャの王でヘレンの夫メネラーオスの兄。傲慢な性格だが内心は臆病者。アキレウスとブリセウスをめぐり敵対する。特殊な性癖を持つ。
ヘレン:ブリセウスの姉でギリシャの女王だったがトロイの王子パリスに見初められ攫われる。トロイ戦争のきっかけとなる。
ヘクター:トロイの王子、パリスの兄。アキレウスと対峙する。
プライアム:トロイの王でパリスとヘクターの父。
とまあ、他にも多く出てきますが、メインの登場人物はこんな感じです。
トロイ戦争は実際に起きた戦争ですが、フィクションです。
神話とかもかなり織り交ぜた設定になっていますが、
それが誰かの頭の中で起きている幻想なのか、それとも実際に起きたことなのか
それは定かではありません。
メインのテーマはやはり戦争の背後で、感情のない、もののように扱われた女性達を描きつつも
こういったテーマの作品によくあるような、残酷な性暴力などの具体的すぎる描写などはあまりありません。
逆にただただ淡々と、滔々と、「これが戦争が起きたら起こることなのである」というような語り方がされていることで、その残酷さは十分に伝わるかと思います。
戦争という男性の目線から語られることの多い題材を
女性の視点から非常にドライに描くことで
また新たな側面を与えてくれる作品です。
同じ戦争を題材にした映画もありましたが
だいぶ印象の違う作品でした。
難しい題材で理解するのに時間もかかりました(2回読んだ)が、
読んでよかったと思える作品でした。
今日も読んでくださって、ありがとうございます。
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ブリセウス:物語の語り手でトロイの美しい女王。トロイがギリシャに略奪されアキレウスの性奴隷となる。自らを含め周囲の女性達の残酷な環境を滔々と語る。
パトロクロス:アキレウスの右腕となる男で幼馴染。幼少時代に暗い過去あり。アキレウスが唯一心を許す存在。奴隷を含む誰にでも優しく聡明。本来は王の息子で身分は高いが振る舞いも謙虚。
アガメムノン:ギリシャの王でヘレンの夫メネラーオスの兄。傲慢な性格だが内心は臆病者。アキレウスとブリセウスをめぐり敵対する。特殊な性癖を持つ。
ヘレン:ブリセウスの姉でギリシャの女王だったがトロイの王子パリスに見初められ攫われる。トロイ戦争のきっかけとなる。
ヘクター:トロイの王子、パリスの兄。アキレウスと対峙する。
プライアム:トロイの王でパリスとヘクターの父。
とまあ、他にも多く出てきますが、メインの登場人物はこんな感じです。
トロイ戦争は実際に起きた戦争ですが、フィクションです。
神話とかもかなり織り交ぜた設定になっていますが、
それが誰かの頭の中で起きている幻想なのか、それとも実際に起きたことなのか
それは定かではありません。
メインのテーマはやはり戦争の背後で、感情のない、もののように扱われた女性達を描きつつも
こういったテーマの作品によくあるような、残酷な性暴力などの具体的すぎる描写などはあまりありません。
逆にただただ淡々と、滔々と、「これが戦争が起きたら起こることなのである」というような語り方がされていることで、その残酷さは十分に伝わるかと思います。
戦争という男性の目線から語られることの多い題材を
女性の視点から非常にドライに描くことで
また新たな側面を与えてくれる作品です。
同じ戦争を題材にした映画もありましたが
だいぶ印象の違う作品でした。
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