Now Where's My Wine?

シドニー在住、現地法人でワインに従事するフロスト結子です。オーストラリアから楽しいワイン情報を発信します。

2020年09月

久しぶりに日本語の本を読みました!
image

「コンビニ人間」の著者でもある村田沙耶香の「消滅世界」を読みました。

世界大戦をきっかけに人工授精が発達し、
セックスで子供を作ることは「野蛮」とされ
生殖と快楽が分離された近未来の日本を描くSF小説?というのでしょうか。

千葉が「エデン」と名付けれられ
人工授精によって男性でも閉経した女性でも妊娠ができる都市を築き
同じ顔と動きをする子供たちばかりができる
まるで人間ファクトリー。

恥じらいもときめきもなくセクシャルな行為が客観的に
ただただ淡々と描かれていてそういうのが苦手な人はしんどいかもしれません。

そんな技術がものすごく発達した近未来を描いているはずなのに
「産休がとりにくい」だの「朝礼」だの「女性が働きづらい社会」だの
これからどんなに技術が発達してもそれでも意地でも変わらない
日本の働く社会の悪しき習慣が描かれていて
そこにちょっとしたメッセージが込められているような気もしました。

面白かったけどなかなかエグいお話なので
読むのは一回でいいかな~。

消滅世界 (河出文庫)
村田沙耶香
河出書房新社
2018-08-10


この本にはじっくり飲むより、さらっとさっぱりなワインをお勧めします。
例えばリースリングとかどうでっしゃろう。
291815D5-8CF7-49D3-A88F-BC5BCBF7FD0F
こちらはシャプティエがドイツのバーデンで作るリースリング、Schieferkorf。
見て分かる通り、点字ラベルです。
この写真は2016年のものですが、最近2017がリリースになりました。
2016はTrocken Secと言いつつ結構オフドライでしたが
2017はもっと極辛口でした。
少し甘味の残ったリースリングも好きですが、2017の方が個人的には好みでした。


今日も読んでくださって、ありがとうございます。

「読んだよ~」の1クリックを。励みになります。
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ
にほんブログ村




LINEの読者登録はコチラから

最近資格の勉強からはしばらく遠ざかっていますが
私今、必死に勉強中です。
生産者側、卸業側がやること、できること、売れる量、
全てが面白い。
ので、この1年は毎日が仕事の勉強で必死です。
これがねー、もう、めっちゃ楽しい。

またいつかアカデミックな勉強もしたいけど
今の私にはしっかり仕事ができるようになって
実践を積むことの方が大事みたいです。

緩くフランス語勉強したりはしてますが。
オーストラリアのワイン業界、11年目ですが
まだまだこの業界、知らないことの方がいっぱいです。

次の私のステージは
日本語というスキルに頼らなくても
この国でも、この業界で、そしてどこに住んだとしても

優秀な人材になることです。
A93EF485-58D1-4F42-885F-2FD1443DDE3E
ずっと、見守ってくださる方もたくさんいますのでね。

働くぞ!

今日も読んでくださって、ありがとうございます。

「読んだよ~」の1クリックを。励みになります。
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ
にほんブログ村




LINEの読者登録はコチラから

A11ABA8D-F9E8-412F-8775-175EB5DF69A1_1_105_c

先日アラスのディナーに行ってきました。
3コースミールを全てスパークリング・ワインでマッチングする、というなんとも贅沢なディナーでした。

オーストラリアに来たばかりの当時
夫に教えてもらってアラスの存在を初めて知って
なんでこワインはオーストラリアのスパークリングのくせにシャンパン並みに高いんだ?!
なんて思ってました。

そのころはまだまだシャンパーニュが絶対的な存在で
オーストラリアのスパークリングでこんなに強気な値段で出すなんて
まずありえないと思ってました。


3B973F99-237B-405F-9AD1-B915066C7C4A_1_105_c


タスマニアのピリリと顔が痛くなる様な冷たい空気と太陽の光が
そのまま体現された様な黄金色の飲み物。

ドンペリニョンの逸話じゃないけど

星屑を飲むって、もしかしてこんな感じかもしれない。

今日も読んでくださって、ありがとうございます。

「読んだよ~」の1クリックを。励みになります。
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ
にほんブログ村




LINEの読者登録はコチラから



私は「本に関する本」が好きなのですが
これもその一つ。
8C429AA1-C0D5-4AB0-99EC-71782ED2319E
Book Thief by Markus Zusak

ワインは西オーストラリアの老舗
Houghton CW Ferguson Cabernet Malbec
4年の熟成を経て柔らかで深みのある紫色な味わいのカベルネブレンドです。

ナチス時代のドイツを舞台に
本が大好きな少女の成長と
彼女を取り巻く愛情溢れた大人たちの物語です。

著者のマーカス・ズサックは実はオーストラリア人です。
ちゃんと調べてはないのですが、名前がドイツっぽいので
ドイツの家系の方なのかもしれません。
ドイツ語が頻発して出てきます。

この本は死神の視線で語られ
そして状況的に本来とても暗い話ではあるのですが
主人公の性格や
彼女を愛する大人たちに癒され
悲しい話ではあるけれど
同時にとても心が温まるストーリーでした。


やさしい本泥棒 (字幕版)
ソフィー・ネリッセ
2014-12-17


The Book Thief (English Edition)
Zusak, Markus
Knopf Books for Young Readers
2007-12-18


本泥棒
マークース ズーサック
早川書房
2007-07T

今日も読んでくださって、ありがとうございます。

「読んだよ~」の1クリックを。励みになります。
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ
にほんブログ村




LINEの読者登録はコチラから


タスマニアのスーパーカップル(と私は呼んでいる)
ナヴとルーのブランド、ドメイン・シーマのサブブランドPaysanから
↑クリックすると過去記事に飛びます
新しいワインがいくつかリリースになりました。
Paysanは以前はペットナットだけでしたが
今回のはシャルドネと、少量のリースリングでスキンコンタクト(30日以上)したオレンジワインで
発泡はしてません、スティルワインです。

冷やしすぎるとおいしさが引き出せないので
冷蔵庫から出して少し室温に戻していただくと
果実味が一層引き出され美味しくいただけました。

タスマニアまで彼らに会いに行ける日は、いつの日か。

DB75BCC3-E762-47D5-B256-C00217CD72F7


今日も読んでくださって、ありがとうございます。

「読んだよ~」の1クリックを。励みになります。
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ
にほんブログ村




LINEの読者登録はコチラから

↑このページのトップヘ